4. 厚生年金「みんなの平均」年金月額は14万3965円

厚生年金は、会社員や公務員として働いた期間や年収により年金額が異なります。厚生年金の受給額の分布と平均額は以下のとおりです。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

4.1 国民年金(基礎年金)平均月額

  • 厚生年金平均月額:14万3965円
  • 厚生年金平均月額(男子):16万3380円
  • 厚生年金平均月額(女子):10万4686円

共働き夫婦の年収受給額の目安は、26万8066円となります。

ただし、働いている期間や年収により年金額は大きく異なるので、自分の年金額を知りたい方はねんきん定期便やねんきんネットなどで確認してみてください。

5. 公的年金は繰上げ受給や繰下げ受給で受給額が増減する

国民年金と厚生年金の受給額は、受給開始時期によっても増減します。年金は65歳からの受給が一般的ですが、実は60歳~75歳まで受給開始時期の選択が可能です。

65歳を基準にした場合、60歳から受給を開始すれば年間受給額は基本的に24%減額、75歳から受給すれば、年間受給額は84%増額します。

そのため、国民年金や厚生年金で保険料を納めた期間や年収が同じ方でも、受給開始時期を遅らせることで、年間受給額の増額が可能です。ただし本当に得になるかは個人差が有るので、慎重に検討しましょう。