国民健康保険料が地域によって異なる理由
国民健康保険料は、都道府県が運営主体となり「所得割」「資産割」「均等割」「平等割」の賦課基準を組み合わせて算出しています。
保険料は可能な限り標準化する方向になっていますが、自治体ごとに税率や選択方式が異なるため、地域によって保険料額に差が生じているのです。
厚生労働省の「平成29年度市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」によると、都道府県別の標準化保険料算定額が最も高いのは徳島県(14万5629円)、低いのは埼玉県(10万2533円)となっており、実に4万3096円もの差があります。
さらに自治体別に見て最も保険料が高かったのは北海道の北海道の天塩町(年間19万870円)、最も安いのは東京都の御蔵島村(5万6234円)と、その差はなんと13万4636円にものぼります。
都道府県および自治体でも国民健康保険料には大きな差があり、多く支払っていればそれだけで家計の負担も増加します。
一度お住まいの地域の保険料を調べてみるのも良いでしょう。
保険料軽減措置を受けられるかは役所に相談を
国民健康保険料は年間で10万円以上も支払うケースが多いため、とても大きな出費の一つといえるでしょう。
保険料の負担が辛いと悩んでいる方は、一度役所で相談してみるのがおすすめです。
参考資料
- 全国国民健康保険組合協会「国保組合の事業と運営」
- 全国国民健康保険組合協「 国民健康保険組合へのリンク【業種選択】」
- 厚生労働省「国民健康保険制度の概要」
- 厚生労働省「平成29年度市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」
- 帝国データバンク「23年値上げ、前年比2倍ペース 4月に1万品目突破、3カ月早く到達 2月は今年最多5500品目、月2000品目ペース常態化も」
小見田 昌