70歳代の就業率と働く理由は?

まず、70歳代の就業状況を確認します。内閣府の「令和4年版高齢社会白書」では、いまのシニア世代の就業率に関する統計が公表されています。

出所:内閣府「令和4年版高齢社会白書」

このグラフから、2011年から2021年の10年間で就業率の上昇し続けていることが確認できます。70代前半の就業率は32.6%。約3人に1人は働いていることになり、意外と多くの方が仕事をしていると感じられるのではないでしょうか。

この仕事をしている理由を内閣府の「高齢者の背経済生活に関する意識(2)」を参考に確認します。

出所:内閣府「令和4年版高齢社会白書」

男性は「収入がほしいから」という理由が一番多く39.8%。一方、女性は「働くのは体によいから、老化を防ぐから」が一番多く45.8%、続いて「収入がほしいから」が31.9%となっています。

仕事を持つことは収入を得るだけでなく、社会とつながることで生きがいを感じ、心身の健康を維持するといったメリットがあるでしょう。

さて、男女ともに「収入がほしいから」という理由が多かったのも見逃せませんね。年金が受け取れる70歳でも、引き続き収入がほしいと考える背景を貯蓄の面から見てみましょう。