5. 老後資金の形成を
80~89歳が受給する国民年金・厚生年金の月額を見ていきました。
年金は毎年改定されるため、今の水準が今後も続く保証はありません。高齢化が進むことで、受給額が減少したり、受給開始年齢が遅くなる可能性もあります。
さらに、厚生年金の金額は現役時代の給与や加入期間によって決まるため、個人差も大きいことに注意が必要です。
厚生労働省が公表する2023年度の年金も、あくまで「モデル夫婦の厚生年金」と「国民年金の満額」であるため、全員にあてはまるわけではありません。
自分自身の見込み受給額については「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで定期的に確認しておきましょう。
老後資金として足りない分については、現役時代のうちからしっかり備えておきたいですね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)