2023年が幕開けし、約1ヶ月が経過しました。

1月20日には2023年度の年金額が公表されましたが、プラス改定になったものの物価上昇にまでは追いつけず、実質目減りとなる見通しです。

とはいえ、現在のシニアがいくらの年金を受給しているのか、あまりご存知ないという方もいるのではないでしょうか。

年金は、今回発表があったように毎年改定されます。これにより、年齢によって受給額に差が出やすくなっています。

今回は、シニアのうち「80歳~89歳」にフォーカスをあて、厚生年金と国民年金をいくら受給しているのか見ていきましょう。

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1. 「80~89歳」が受給する厚生年金と国民年金

公的年金には「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」があります。

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出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

国民年金には日本に住む20~60歳未満の全員が加入し、さらに上乗せとして、会社員や公務員等の第2号被保険者が厚生年金に加入します。

このように加入者の性質が異なるため、両者は水準が異なります。80歳~89歳の年金額を知りたい場合、国民年金と厚生年金に分けて確認することが必要になります。

2. 80歳~89歳「国民年金」の平均受給月額

ここからは、2022年12月に厚生労働省から公表された「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金の受給額を1歳刻みで確認します。

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出所:日本年金機構「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

出所:日本年金機構「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 80歳 5万5483円
  • 81歳 5万7204円
  • 82歳 5万6981円
  • 83歳 5万6815円
  • 84歳 5万6828円
  • 85歳 5万6404円
  • 86歳 5万6258円
  • 87歳 5万5994円
  • 88歳 5万5560円
  • 89歳 5万5043円

3. 80歳~89歳「厚生年金」の平均受給月額

同様に、厚生年金の受給額も見ていきます。こちらの数字には、国民年金の金額も含まれています。

  • 80歳 15万4133円
  • 81歳 15万6744円
  • 82歳 15万8214円
  • 83歳 15万9904円
  • 84歳 16万349円
  • 85歳 16万1095円
  • 86歳 16万2007円
  • 87歳 16万1989円
  • 88歳 16万952円
  • 89歳 16万1633円

※国民年金の金額を含む

若干ではありますが、年齢が高いほど厚生年金の金額は高くなる傾向があります。

4. 【2023年度】年金はプラス改定

厚生労働省は、1月20日に2023年度の年金額を公表しました。

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出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)
  • 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分※)

※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

国民年金の満額は、6万4816円が6万6250円に増えることにより、1434円のプラスです。

ただし、2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額 6万6050 円(対前年度比+1234円)です。

また、厚生年金の金額は21万9593円から4889円も増えます。

3年ぶりの「プラス改定」に思えますが、昨今の物価上昇には追いついていないのが現状です。

5. 老後資金の形成を

80~89歳が受給する国民年金・厚生年金の月額を見ていきました。

年金は毎年改定されるため、今の水準が今後も続く保証はありません。高齢化が進むことで、受給額が減少したり、受給開始年齢が遅くなる可能性もあります。

さらに、厚生年金の金額は現役時代の給与や加入期間によって決まるため、個人差も大きいことに注意が必要です。

厚生労働省が公表する2023年度の年金も、あくまで「モデル夫婦の厚生年金」と「国民年金の満額」であるため、全員にあてはまるわけではありません。

自分自身の見込み受給額については「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで定期的に確認しておきましょう。

老後資金として足りない分については、現役時代のうちからしっかり備えておきたいですね。

参考資料

太田 彩子