3. 日本のサラリーマン「年収400万円台」は何パーセントか
ここで、国税庁「民間給与実態統計調査(令和3年)」から日本人の年収について深掘りしておきましょう。
1年を通じて勤務した給与所得者全体の平均年収は443万円です。とはいえ、性別や雇用形態などによりその実情は異なります。
男性平均は545万円、女性平均は女性302万円。また、正規雇用(正社員・正職員)の平均508万円、正規雇用は平均198万円と大きく差があるのが現状です。
次の表では、給与階級別分布を男女別に見ることができます。
男女全体の平均年収である443万円が含まれる「400万円超~500万円以下」に該当するのは、男性の17.5%、女性の11.4%ですね。
また、年収400万円未満の割合は、男性37.6%、女性75.7%。男女全体でみる53.6%。ほぼ半数の人が400万円台に到達していないのが現状です。
このまま物価上昇が続けば、お金の価値は下がっていきます。そこで賃金上昇が不可欠となるわけですが、過去30年の日本の年収の推移を見ると、今すぐに何らかの解決が見られることは考えにくいといえそうです。