3. 60歳代からでもできる老後資金を増やす方法3つ
60歳代の貯蓄ゼロ世帯の方の中には、少しでも老後資金を増やしておきたいと考えている方もいるでしょう。
そこで、60歳代からでも取り組める方法を3つ紹介します。これからできるものがないか確認していきましょう。
3.1 国民年金の「任意加入制度」に加入する
国民年金の加入年齢は原則として60歳までですが、老齢基礎年金の受給額を増額したい方は「任意加入制度」を利用すると、65歳まで国民年金に加入し保険料を納付することができます。納付月数を増やすことで、受給金額を増額することが可能です。
受給資格を満たしていない方なども65歳まで任意加入が可能で、それでも足りない場合は特別に70歳まで加入できます。
ただし、老齢基礎年金の繰上げ支給(※)を受けていないことや、厚生年金保険等に加入していないことなど一定の条件を満たしている必要があります。
※老齢基礎年金の繰上げ支給とは
老齢基礎年金は原則として65歳から受け取り可能ですが、希望に応じて60歳から繰り上げて受け取ることができ、この制度を老齢基礎年金の繰上げ支給といいます。
なお、繰り上げた月数に応じて受給額が減額(1カ月につき原則0.4%)される点に注意が必要です。