3. 60歳代までにいくら貯めるかがカギ

今回は、還暦60歳代の貯蓄事情を眺めてきました。

減る年金、そして上がり続ける物価。

「長生き時代」自体は喜ばしいことですが、現役世代の中には遠い将来に漠然とした不安を抱いている人も多いでしょう。

遠い将来を見据えた心構えを、早い段階で持っておくことが大切です。スキルを磨いて収入を上げる、日頃から倹約を心がける、預貯金をしっかり確保する、そして資産運用でお金を育てていく。

お金と私たちとの付き合いは一生続きます。若い頃から身につけたこうした習慣や発想は、生涯にわたり自分を支えてくれる強力な武器となることでしょう。

日本人はあまり投資を好まない、としばしば言われますが、超低金利が続くいま、預貯金だけでお金を持っていても残念ながら資産を増やすことには繋がりにくいと言えます。

ポートフォリオに資産運用を上手に組み込むことで、効率よくお金を育てていくことにも繋がります。

資産運用には必ずリスクがつきものですが、長期運用を心がけ、リスクを軽減しながらリターンを安定させていくことも不可能ではありません。

20年、30年のスパンでコツコツと運用を続けることで、複利のチカラを生かして雪だるま式に資産を増やしていくことにも繋がります。

「つみたてNISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などの活用を検討するのもよいでしょう。

参考資料

長井 祐人