LDKの後悔とは?

2020年2月に国土交通省が発表した「平成30年住生活総合調査」によると、新築住宅を取得した世帯に、住宅および居住環境を総合的に評価してもらうと、18.6%の世帯が不満に感じていたことがわかりました。

そこでまずは、お話いただいたご夫婦がLDKで後悔したことを紹介します。

料理の煙や臭いの流れを考えていなかった

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「キッチンは、オープンキッチンではなく独立させれば良かったです。

最近の流行なのもあり、広めのLDKにオープンキッチンを採用しましたが、料理中に出る油や煙、臭いがリビングなど家中に広がってしまい不快に感じます。

キッチンは完全にオープンにするのではなく、煙や臭いの流れを考えて少し仕切った方が良かったです」と奥さまは言います。

オープンキッチンには開放感があり、おしゃれな空間を演出しますが、リビングとの距離が近くなるため、煙や臭いが部屋に広がりやすくなりがちです。

オープンキッチンにする場合は、以下を検討すると良いでしょう。

  • 簡易な区切りを設置する
  • 換気能力が高い換気扇を採用する
  • 風通しが良くなるように窓の位置を調整する

壁面を多く作れば良かった

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「リビングに壁面を多く作れば良かったです。

リビングに収納を大きく作ったため、収納家具を新しく購入する必要はなかったのですが、クリスマスツリーなどの季節物や絵本棚、ピアノなどの置き場所に悩まされました。

はき出し窓を腰窓にしたり、窓の大きさを小さくしたりして壁面を多く作っていれば、増えていく家具の置き場所にもっと柔軟に対応できたと思います」とご夫婦は言います。

壁面があれば、追加で収納が必要となってもDIYなどで収納棚が設置できるので、間取りを決めるうえで余白を残しておくのも大事です。