株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅反落、久々に乱高下の1日

2017年7月4日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,032円(▲23円、▲0.1%) 小幅反落
  • TOPIX 1,609.7(▲4.7、▲0.3%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,149.6(▲32.5、▲2.8%) 大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:530、値下がり銘柄数:1,374、変わらず:118
  • 値上がり業種数:9、値下がり業種数:24
  • 年初来高値更新銘柄数:124、年初来安値更新銘柄数:10

東証1部の出来高は18億5,772万株、売買代金は2兆5,053億円(概算)となり、いずれも前日から増加しました。NY市場の大幅上昇等を受けて買い意欲が高まったものの、北朝鮮情勢の変化等により、最後は様子見スタンスが強まったようです。それでも、売買代金は再び2兆5,000億円超となりました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後には一時+141円高となり、20,200円台を伺う場面が見られました。その後、北朝鮮のミサイル発射を懸念して上値が重くなり、後場の半ば過ぎには一時▲84円安となり、20,000円を割り込んでいます。しかし、大引けに掛けて切り返した結果、終値では20,000円台を維持しました。

終わってみれば値幅(高値と安値の差)は226円と、久々に大きな値幅となっています。乱高下の1日だったと言っていいでしょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は大幅反落、売買代金は30日連続で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は1億1,126万株、売買代金1,621億円となり、いずれも前日より増加となりました。売買代金は1,600億円を上回り、30日連続の1,000億円超となるなど、高水準の商いとなったようです。

ただ、利益確定売りに押された結果、総合指数は▲3%安に迫る大幅下落となり、1,200ポイント回復が大きく遠のきました。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。

出光興産が一時▲14%超安の大暴落、任天堂も暴落して東芝は11日続落

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、ソフトバンクグループ(9984)や信越化学工業(4063)も値を下げました。

また、ハイテク株に大幅下落が目立ち、パナソニック(6752)、ソニー(6758)、富士通(6702)などが安く引け、ローム(6963)は急落となりました。

さらに、任天堂(7974)が約▲5%安の暴落となったほか、大規模な公募増資実施を公表した出光興産(5019)は一時▲14%超安となる大暴落となりました。

一方、円安進行等からトヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)など自動車株が総じて高く推移し、ファナック(6954)も大幅高となりました。

また、住友不動産(8830)など不動産株が値を上げ、商社株では伊藤忠(8001)が年初来高値を更新しています。

なお、東芝(6502)は小幅安となり、これで11日続落となりました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が大幅続落となり、サンバイオ(4592)が大幅反落するなど医療バイオ関連株が総じて安く推移しました。また、串カツ田中(3547)も大幅安で引けています。

一方、サイバーステップ(3810)が逆行高となったことが目を引きました。

青山 諭志