2. 高所得貧乏さんにありがちな習慣 その2

もうひとつは、贅沢をしていないつもりでも肥満家計になっているケース。数ある生活費のなかでも、「住居費は割と高め」だという人は注意が必要かもしれません。

年収1000万円を超えると、プライドが先立ったり、ハウスメーカー営業員からのプッシュで「高機能でスタイリッシュな広い家」を選んでしまうこともあり得ます。

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住宅を購入した場合は、月々のローン以外にも固定資産税や維持費がかかります。賃貸の場合でもマイホームに合わせたこだわりの家具家電を揃えるなど、出費が膨らみやすくなります。

家が広くなればその分光熱費などもかかりやすくなりますから、「生活基盤のグレードをひとつ上げたことで、連鎖的に他の費目の金額も上がってしまう」といえます。

また、「理想の快適な我が家」に慣れてしまうと、その水準を下げるのは思っている以上に心理的なハードルが働きます。そこで、何十年と続く高額な固定費に縛られることにもなるのです。

収入の中から絶対に削れない住居費が大きくかかっていると、他の部分では「特に贅沢をしているわけではないのになぜお金が貯まらないんだろう……」とフラストレーションが溜まりやすくなってしまいます。

特に趣味などがなく「お家時間」が最重要、ということであれば他の部分でメリハリのある節約ができるかもしれませんが、貯蓄を増やしたい人は「固定の生活費を小さくする」のが鉄則です。