4. 老後の準備は年金以外にも

今回は、最新の厚生労働省の資料より、いまのシニア世代が受取る基礎年金(国民年金)・厚生年金の金額について確認しました。

「老後2000万円問題」が話題となってはや4年。「人生100年時代」に老後を生きる私たちは、公的年金だけに頼らないマネープランを立てていく必要があるでしょう。

公的年金と併せて、いわゆる「自分年金」作っておけると安心ですが、低金利が続くいま、銀行などの預貯金だけで資産を殖やすことは、たやすいことではないでしょう。

そこでぜひ視野にいれたいのが、「お金に働いてもらう」すなわち「資産運用」への取り組みといえるでしょう。

生命保険文化センターの調査によると、金融商品の種類別では、単身世帯は「預貯金」が最も多く全体の4割以上を占め、次いで「株式」、「投資信託」となっています。また、2人以上世帯でも「預貯金」が4割以上と最も多く、以下「株式」、「生命保険」という結果に。

依然として預貯金の割合が多い日本ですが、最近の物価上昇を勘案すると何か運用しないとお金が目減りしてしまうと感じている方が多いでしょう。

投資は預貯金とは異なり元本保証はありませんが、「積立・長期・分散」の3つのポイントをおさえてながら運用を継続することで、リスクを抑えながら効率よく資産を育てていくことも可能です。

ポートフォリオに、預貯金、資産運用、保険商品などを上手に組み込みながら、リタイヤ後の年金生活に備えていけたらよいですね。

理想のセカンドライフを見据え、今後のマネープランをじっくり考える時間をつくってみてはいかがでしょうか。

参考資料

田中 友梨