1. 老後の準備のために「年金見込額」を計算

国民年金に加入している自営業者の方は、国民年金以外にも国民年金基金、個人年金や確定拠出年金、小規模企業共済などに加入する方がいらっしゃいます。

一方、お勤めの方の場合、厚生年金に加入しているため、自分でできることは限られています。

そもそも、老後にもらえる年金を調べるために確認できるものは、「ねんきん定期便」です。

この「ねんきん定期便」により、将来の年金額を調べることができるのですが、見込み金額が記載されているのは、50代になってから。

50代より前の方は、ねんきん定期便に記載している「3.これまでの加入実績に応じた年金額」の欄で確認します。

例えば、40歳で (1)老齢基礎年金 38万円、(2)老齢厚生年金の一般厚生年金20万円の方で見てみます。

出所:筆者オリジナル作成

残り20年間は、仮に毎年500万円の給与で働いた場合で考えます。

今後の老齢基礎年金は、1か月あたり1620円×240月=38万8800円

厚生年金は、年収 × 5.481 / 1000 × 年数で計算します。

  • 500万円 × 5.481 / 1000 × 20年 = 54万8100円

(1)老齢基礎年金 38万円 + 38万8800円
(2)老齢厚生年金 20万円 + 54万8100円

合計 151万6900円 月額で、約12万6000円

厚生年金を増やすために1番に考えることは、給与やボーナスを増やしたり、厚生年金の加入期間を増やしたりすることです。

もしそれが難しければ、自分自身で老後の準備をすることが必要です。