3. 投資対象はインデックス投資で考えてみる
つみたてNISAで投資できるのは、下記のいずれかです(2021年10月25日時点)。
- インデックス投資信託:173本
- アクティブ運用投資信託等:21本
- 上場株式投資信託(ETF):7本
ご覧頂くと分かるように、長期間の積み立てに向いているインデックス投資信託が多くを占めます。
インデックス投信は、株価指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指します。ベンチマークとは日本株式ならTOPIXや日経平均、米国株式ならNYダウ、世界株式ならMSCI指数などです。
アクティブ投信は目標とする株価指数を設定し、その指数以上の運用成果を達成できるよう、運用担当者(ファンドマネージャー)が銘柄や資産配分を決定して運用します。
運用成果を重視する方はアクティブ投信になりますが、良いファンドを選ぶ難しさがあります。また、保有コストはインデックス投信のほうが安いという特徴もあります。
ひとりで銘柄を選ぶ初心者の方はインデックス投信が向いているでしょう。
インデックス投信を選ぶ際には、特に次の3点を考えることが重要です。
- 資産:株式、債券、REIT、色々と混ぜたバランス型など
- 地域:日本、米国、さまざまな地域、全世界など
- 運用会社
以上の条件などでどの資産を選ぶかでパフォーマンスが決まります。最長で10年、20年と積み立てるものですから、基本的に右肩上がりで上昇していく先を選びましょう。
たとえば「月3万円・年率3%・20年」で積み立てることができると、元本720万円が984万9060円になります(※金融庁「資産運用シミュレーション」を利用)。
老後に向けて、貯金以外に運用で1000万円近く準備できると心強いでしょう。
ちょうど年末年始の長期休暇もあるので、ご自身のお財布事情と相談しながら、貯蓄について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「図表1-1-2 50歳時の未婚割合の推移」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 金融庁「つみたてNISAの概要」
- LIMO「インデックスファンドで失敗しない選び方、初心者が注目すべき3つのポイント」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
宮野 茉莉子