年の瀬に考える「お金の勉強」の必要性
今回は「65歳以上の無職世帯」の平均的な貯蓄事情や家計の収支に関するデータをながめました。
リタイア後の収入や貯蓄には、当然世帯差があります。とはいえ、公的年金だけですべての支出をカバーできる世帯は決して多数派ではなさそうです。
さらにいうと、いまの年金給付水準がこの先ずっと同じとは限りません。税や社会保険料の負担がさらに増える可能性も低くないでしょう。
年金受給が始まってから、「年金の手取りが想定外に低かった」と愕然とするケースもあるはずです。
年金生活を支える貯蓄・不労所得などをしっかり確保しておく必要があるでしょう。つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などを活用して少額のつみたて投資を継続するのも一案です。
預貯金をコツコツと積み立てる場合も、資産運用でお金を育てる場合も、一朝一夕で準備ができるものではありません。
「備えあれば憂いなし」といいます。
「ねんきん定期便」などで将来どの程度年金を受け取れそうか、老後資金はどう準備していくか。長生き時代に備えるためのお金の勉強は、これからの大人にとってもはや「必修科目」とも呼べるテーマといえそうです。
年末年始は、一年の振り返りとともに、新しい計画を立てる好機といえるでしょう。来年のやることリストの一つに、「お金の勉強」を加えてみてもよさそうですね。
参考資料
鶴田 綾