専業主婦世帯の年収1000万円手取り額は

夫のみ働く専業主婦の「年収1000万円世帯」の実際の手取り額はいくらくらいになるのでしょうか。

手取り額を算出するために、まず所得税の金額を計算します。

所得税

課税対象金額を算出するための計算式は以下のとおりです。

※モデルは40歳以上、東京都在住としています。

  • 給与ー給与所得控除ー所得金額調整控除=給与所得金額
  • 給与所得金額ー所得控除(扶養、基礎、医療費控除など)=課税対象金額

年収1000万円の給与所得基礎控除は195万円、社会保険控除は130万円、扶養控除は38万円です。

出所:国税庁「No.1191 配偶者控除」

よって、以下の計算式となります。

1000万円-195万円-(130万円+48万円+38万円)=589万円

所得税算出の計算式、課税対象金額×20%-税額控除金額=所得税に当てはめて計算すると、年収1000万円の基本的な所得税は以下のとおりです。

589万円×20%-42万7500円=75万500円

控除の項目が多くなると、その分算出される所得税は安くなります。

住民税

続いて、住民税の算出を行います。

東京都の住民税均等割は5000円、住民税所得割の計算式は以下のとおりです。

(805万円-206万円)×10%=59万9000円

最終的な手取り金額は

1000万円-130万円(社会保険控除)-75万500円(所得税)-5000円(住民税均等割)-59万9000円(住民税所得割)=734万5500円

専業主婦世帯の年収1000万円において、一般的な手取り金額は約734万5500円です。

額面1000万円に対して73.4%の手取り額となりました。