3. 20~40歳代が2000万円貯蓄するために必要な積立額の目安
これから65歳まで積み立てるとし、準備期間を15~45年として計算します。一つの目安として、年利率0~3%のケースで積立額を試算します。
まずは年利率0%から確認しましょう。
運用せずに、20歳から65歳まで2000万円を目標に貯蓄する場合は、毎年約44万円を貯蓄しなければなりません。40歳から貯蓄を開始すると、毎年80万円です。
当然ですが、早めに貯蓄を開始するほど、毎年の必要積立額は減り、負担は軽減されます。
次に運用しながら「年利率0.5~3%」を目標として積み立てるケースを確認します。
年利率3%で積み立てられれば、40歳から準備を始めても、毎年約55万円の積立額で目標を達成できます。年利率0%の毎年80万円と比べると、貯めやすくなります。
年利率は高いほどよいですが、高い利率を求めると損するリスクも高まります。また、実際にどれくらいの利率で積み立てられたかは、後にならなければわかりません。
早い時期に貯蓄を始めるほど、リスクを低くしながらの運用となり、無理のない貯蓄が可能になるでしょう。
なお上記の金額は税引き前の金額ですが、iDeCoやNISAの税制優遇は考慮しておりません。節税効果を踏まえると、目標とする年利率を下回っても、2000万円に到達する可能性もあるでしょう。
老後資金の準備のためには、次の点を確認しなければなりません。
- 老後の必要資金額(目標額)と期間
- 毎年の積立額
- 目標とする年利率
まず目標額と準備期間を確認します。目標額と準備期間がわかれば、積立額と年利率の目安を考えることができるでしょう。
ポイントはいかに準備期間を長くとれるかですので、すぐに始められない人でも、上記の3点をもとにシミュレーションしておくことをおすすめします。