2. ねんきん定期便の確認を

このように年金の受給額は加入期間や収入によって異なるため、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」でしっかり確認しておきましょう。

50歳未満の方にはこれまでの加入実績に応じた年金額が記載されています。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

50歳以上になると、「実際の見込額」が確認できるので、より正確な金額が確認できることになります。

ぜひ定期的に確認することをオススメします。

3. 年金振込通知書の中身を確認

さて、先程のねんきん定期便は、あくまで「見込額」になり、実際の振込額とは異なります。

実際に受け取る金額は「年金振込通知書」に記載されています。

会社員や公務員が受け取る給与でも、総支給と振込額に差があるように、年金にも総支給と振込額に差が出ます。

実際に振込通知書がどのように記載されているのか、くわしく見ていきましょう。

出所:日本年金機構「年金振込通知書」

3.1 確認項目(1):年金支払額

ここに記載のある金額は各種控除を行う前の「総支給額」です。年金は偶数月に2カ月分が支給されます。

3.2 確認項目(2):介護保険料額

今までに給与天引きされていた「介護保険料」。こちらは年金から控除されるので覚えておきましょう。

3.3 確認項目(3):後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)

介護保険料と同様に、後期高齢者医療保険料や国民健康保険料(税)も天引きされます。

ただし、天引き対象でない場合もあります。その場合には記載がありません。

3.4 確認項目(4):所得税額および復興特別所得税額

年金に応じた所得税額および復興特別所得税額が天引きされます。

社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額が記載されています。

3.5 確認項目(5):個人住民税

個人住民税も天引きです。

3.6 確認項目(6):控除後振込額

ここに記載の金額が、各種控除後の実際の振込額となります。