40〜50代おひとりさまの貯蓄事情とは
40〜50代の単身世帯は年収の何割程度を貯蓄に回しているのか、平均年収をもとにおおよその金額まで推察し、以下に紹介します。
- 40〜50代おひとりさまの年間手取り収入からの平均貯蓄割合
- 40代〜50代の平均手取り年収
1. 40〜50代おひとりさまの年間手取り収入からの平均貯蓄割合
金融広報中央委員会が調査した家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)の結果によると、40代単身世帯の平均貯蓄割合ボリュームゾーンは5%〜15%で、全体の35%以上を占めています。
50代では、10〜15%の割合が35%を超えており、全体のボリュームゾーンになっています。
50代では40代に比べて平均貯蓄割合が減少し、貯蓄しなかった割合が増加していますね。
教育費の負担がない50代の単身世帯で、貯蓄をしなかった人の割合が40代よりも増えている点について想定される要因は、
- 資産の切り崩しを始めている
- 手取りの減少によって貯蓄できなかった
- 何らかの出費が増えている
などが考えられます。
2. 40代〜50代の平均手取り年収
次に国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」より、40〜50代の平均給与をピックアップしました。
平均給与のデータが全世帯対象となっているため、単身世帯については多少の上下ブレが想定されますが、40代の平均給与約480〜500万円に対して、平均貯蓄割合のボリュームゾーン5〜15%を当てはめて計算すると、40代の年間の平均貯蓄はおおよそ24〜75万円の間と想定されます。
50代では、平均給与約520〜530万円に対して、平均貯蓄割合のボリュームゾーン10〜15%を当てはめて計算すると、年間52〜79.5万円の平均貯蓄が想定されます。
40代〜50代単身世帯の平均貯蓄金額
金融広報中央委員会が調査した家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)の結果によると、40代〜50代で貯蓄している人の平均年間貯蓄金額は、貯蓄していない人に次いで、40代で24〜75万円、50代では52〜79.5万円のゾーンが多いことが確認できました。
その上で、40代〜50代単身世帯の貯蓄金額の中央値を確認すると、40代92万円、50代130万円となっています。
年間平均貯蓄額
- 40代 24〜75万円
- 50代 52〜79.5万円
平均貯蓄の中央値
- 40代 92万円
- 50代 130万円
全世帯を対象とした平均給与がやや上振れしていることを考慮すると、平均貯蓄の中央値と年間平均貯蓄額の整合性は取れそうです。