国民年金と厚生年金の仕組みや受給要件とは
日本の公的年金制度のしくみをおさらいしていきます。「国民年金」と「厚生年金」が公的年金制度の基本であり、2階建ての構造と呼ばれています。
1階部分:国民年金(老齢基礎年金)
日本に住む20~60歳未満の方が原則加入するのが、国民年金(老齢基礎年金)です。20歳になれば全員が自動的に加入し、保険料の支払いがスタートします。
保険料は一律で、2022年度は1万6590円(月額)と決められています。口座振替や納付書などで毎月納めたり、前納として2年分まとめて納めたりできます。
国民・厚生・共済年金をあわせて原則10年以上の加入期間が必要です。この要件を満たさないと、国民年金(老齢基礎年金)だけでなく、厚生年金も受給できません。
2階部分:厚生年金
公務員や会社員などは、国民年金に上乗せして厚生年金にも入ります。国民年金と違い、厚生年金の保険料は収入によって異なり、一律ではありません。
保険料は毎年の給料(報酬)に応じた等級で決まり、加入期間や納めた保険料によって、受け取れる年金額が変わってくるという仕組みです。
以上が国民年金と厚生年金の概要です。
3階部分:私的年金
これらに加えて、私的年金といわれる民間の保険会社が販売する個人年金保険や国の税制優遇措置を活用できるiDeCoを上乗せすることで将来の年金額を増やすことができます。