60代で住宅ローンが残っている場合の対処法3選

定年退職を迎えた60代以降に住宅ローンが残っていると、その後の老後生活において大きな負担となってしまう可能性があります。

60代以降の住宅ローン返済負担を減らすために検討したい、3つの対処法についてご紹介します。

1. 繰り上げ返済を活用する

住宅ローンでは、毎月「元金+利息」を返済します。

繰り上げ返済では、支払った金額がそのまま元金の返済に充てられます。よって借入金額を早期に減らすことで将来の利息負担を減らし、トータルのローン返済額を軽減させることができます。

手元に余剰資金があれば、少しでも返済負担を軽減させるためにも、繰り上げ返済を検討しましょう。

繰り上げ返済には、返済額を変えずに返済期間を短縮する「期間短縮型」と、返済期間を変えずに返済額を軽減する「返済額軽減型」があります。

利息負担を少しでも減らしたい場合は「期間短縮型」がおすすめですが、返済額が将来の家計を圧迫しそうなら「返済額軽減型」を選択しましょう。

2. 住宅ローンの借り換えを検討する

借り換えとは、現在借りている住宅ローンよりも低い金利の住宅ローンに切り替えることです。低い金利に借り換えることで、毎月の返済負担を軽減させることができます。

条件は金融機関によって異なります。「年齢」や「年収」が主な条件となりますが、収入が年金だけの場合でも借り換えの申込が可能な場合もあります。

3. 返済条件を緩和してもらう

返済条件の緩和とは、返済期間を延長し、毎月の返済額を軽減させる方法です。将来の毎月の返済負担に不安がある人は、一つの手段として検討しましょう。

あくまでも返済期間を先延ばしにする方法であるため、トータルの返済額が少なくなる訳ではありません。また、返済条件を緩和した場合は、その後住宅ローンの借り換えができなくなるため、注意が必要です。

まとめ

60代で住宅ローンを含めた借入金が残っている人は決して少なくはありません。

住宅ローンの返済負担を減らすための有効な対策として、繰り上げ返済やローンの借り換えがあげられます。

こうした対策を進めるうえでも、いつ、どのタイミングで行うかなど、自身のライフプランを考慮することが大切です。無理のない範囲で行いましょう。

参考資料