60代の収支の実態は?

定年退職後のマネープランを考えるうえで、収支の実態を把握しておくことはとても重要です。そのうえで、住宅ローンとどのように付き合っていくべきかを考えましょう。

60代の収支の実態について解説します。

現役を引退した後の平均支出は月々約26万円

同じく総務省の「家計調査(家計収支編)2021年」によると、上記世帯における1か月あたりの支出の合計は以下のとおりです。

出所:総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年」をもとに筆者作成

消費支出(生活に直接必要な支出)の合計は約23万円です。また、非消費支出(税金や社会保険料)の合計は約3万円となります。

これらを合計すると、毎月かかってくる支出は約26万円となります。

ここで注目すべきは、住居費の平均がわずか1万6185円である点です。

住宅ローンの返済が残っている場合、この金額が増えてしまうことになり、月々の合計金額を押し上げてしまうことになります。