3. 「年金振込通知書」でわかる、年金の「額面・天引き・手取り」

さて、年金生活が始まると、日本年金機構から郵送される「年金振込通知書」で、実際の受給額を知ることができます。

この「年金振込通知書」には総支給額、そして年金から控除される社会保険料や税金、そして最終的な振込額が記載されています。

実際に年金振込通知書がどのように記載されているのか、見るべきポイントを確認していきましょう。

3.1 「年金振込通知書」はココを見る! 年金の手取りと額面を確認

「年金振込通知書」で、年金の額面と手取りが一目瞭然

出所:日本年金機構「年金振込通知書」

1 年金支払額

今回支給される金額です。こちらは天引きが行われる前の「総支給額」です。年金は偶数月に2カ月分が支給されるため、合算の金額が記載されています。

2 介護保険料額

40歳から天引きが始まる介護保険料は、年金額が年間18万円を超えると年金から天引きされます。

3 国民健康保険料(税)

介護保険料と同じく、年金額が年間18万円を超えると後期高齢者医療保険料や国民健康保険料(税)も天引きされます。

4 所得税額および復興特別所得税額

年金の金額に応じた所得税額、復興特別所得税額が天引きされます。社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額が記載されています。

5 個人住民税額

所得税と同じように、個人住民税も天引きされます。住民税は前年の所得によって決まるため、退職翌年などは天引きされる金額が多いことが想定されます。

6 控除後振込額

こちらが天引き後の振り込み額、いわゆる手取り額です。