4. 額面と手取りのギャップに落胆。年金振込通知書で分かる「年金の盲点」

ここまで、「年金振込通知書」を確認しながら、年金から天引きされる税金や社会保険料について見ていきました。

決して多いとは言い難い老後の年金。そこから天引きされるお金は意外に多いことがわかります。

現役世代の多くの人が、給与明細で「額面と手取りの差」に落胆するのと同じことが、リタイア後の年金でも起こるわけです。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で把握していた金額とはだいぶ違った、という人も多いでしょう。

さらにいうと、天引きされる金額は固定ではない点にも注意が必要です。住民税は前年の所得によって決まるほか、介護保険料は3年ごとに見直しが行われます。

実際に受け取る年金額を、事前に正確に把握することは難しいといえるでしょう。とはいえ、「ねんきん定期便」などで分かる年金見込額は「最終的な手取り額」ではない点は押さえておく必要があります。