3. 繰上げ受給をした方がいい人
以上の内容を踏まえ、繰上げ受給をした方がいい人を整理します。
60歳以降、公的年金以外に収入や資産が少ない方があてはまります。収入が少ない中で働くことができなければ、公的年金を繰上げ受給した方が良いでしょう。
ただし、繰上げすることで、今後もらえる年金額も少なくなるので注意が必要といえます。
場合によっては、余命宣告をされたり、長く生きることができない人は繰上げをしても良いかと思います。
4. 繰上げ受給をしない方がいい人
反対に、繰上げ受給をしない方がいいのはどのような人に当てはまるのでしょうか。
- 国民年金の任意加入をするつもりの人
- 国民年金保険料の追納を希望する人
- 既に特例支給の老齢厚生年金を受け取っている人
金額にもよりますが、遺族年金などを受け取っている人、障がいを持っていらっしゃる場合も事後重症になると障害年金をもらえる可能性があるため、繰上げ受給しない方が良いでしょう。
一般に公的年金は、請求時点で収入が少なく働くことができない場合などを除き、繰上げしない方が良いと思います。
年金の繰上げでもらえる年金も少なくなりますし、少なくなった年金額が一生涯続くというデメリットを考えると、通常通りの65歳からもらう方が「多くの金額をもらえる場合が多い」からです。