6. 現役世代は月25万円がレアになる可能性も
今回ご紹介したのは今の年金受給額ですが、厚生年金月25万円以上はかなりレアであることがわかりました。
現状でこの水準ですから、今の現役世代が老後を迎えるころには、少子高齢化の影響もあり月25万円受給できる方はさらに少なくなる可能性があります。
一部では今よりも年金受給額が3割ほど減るのではないかとも言われています。全体の平均は月14万円ですが、将来は10万円ほどになってしまう場合もあります。
公的年金のみで生活するのは難しい未来が待っていますから、「私的年金・貯蓄・仕事」の3つは必須といえるでしょう。
将来を見据えて個人年金保険やiDeCoといった私的年金や運用を含めた貯蓄、また長く続けられる仕事について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。