2. 60歳代「貯蓄2000万円」を持っているのか
年金だけでは不足する生活費について、給与収入や保険等で補う世帯が多いことがわかりました。
いつか働けなくなったとき、いずれは貯蓄を切り崩すことになりますが、月5万円切り崩せば年で60万円、10年で600万円が必要になります。
老後を30年と仮定すれば、一時期話題となった「老後2000万円問題」に近づきます。
もちろん、生活費以外に趣味や病気、介護などの費用も必要になるため、さらにまとまった貯蓄が求められる人もいます。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」より、60歳代の貯蓄分布を円グラフで確認してみましょう。
2.1 60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
貯蓄2000万円以上持っているのは32.4%。つまり、約7割は貯蓄を2000万円持っていないことが浮き彫りとなりました。
60歳代までにいかに貯蓄するか、そして60歳代からはいかに貯蓄を守るかが重要となるでしょう。