3. 焦って運用せず、家計の見直しをすることも効果的

米国では75歳以上の高齢世帯がもつ金融資産が、ここ20年で3倍ほどに増加しているのだそう。一方、日本ではほぼ横ばいで推移し、先述の金融庁調査でも「世代別の老後不安」において20~50代のトップが「お金」と、資金面の不安が若年層にも広がっていることが分かります。

長期の資産形成の必要性が注目されている今ですが、「それなら自分も早く取り組まねば」と焦ってリスクの高い資金運用に手を出す前に、家計の見直しをすることも大切です。収入や支出はそれぞれの家庭に合わせて比較的コントロールしやすいですが、リスク運用はマーケット次第というデメリットがあります。リスクのある資産運用をするときは、生活を圧迫しない余裕資金を活用するようにしましょう。とくに60代では子どもの独立など家族構成も変化していることがあります。各種契約の見直しなどをすることで、不必要な支出を減らすことも可能かもしれません。

また一般的に、60代ともなれば月収も高くなり、生活水準も上がっている傾向にあります。そのまま引退生活に入り、生活水準を落とせずに贅沢な暮らしを続けていれば、やはり貯蓄はいつか底をついてしまうことになります。貯蓄や年金から自分たちの老後資金がどのくらいあるのかを把握し、マネープランを立ててみるといいでしょう。身の丈にあった生活をしていくことが資産寿命を延ばすことにもつながります。