2. つみたてNISAの3つのデメリット

では、次につみたてNISAのデメリットを見ていきましょう。つみたてNISAのデメリットは、大きく分けて3つあります。

2.1 元本保証がない

既にご存知の方も多いとは思いますが、つみたてNISAは元本保証ではありません。

制度が始まった2018年から世界的に株価は右肩上がりで上昇しているため、つみたてNISAを始めて以来、現状で損している人はほとんどいないでしょう。

そのため、周りの人に聞いたりネットの情報を見たりしても「つみたてNISAで失敗をしている」という話はほぼ聞かないはずです。

ただ、実際につみたてNISAで購入するのは投資信託で、確かにプロが代わりに運用してくれる金融商品ではありますが、必ずしも利益が出るわけではない点に注意が必要です。

2.2 20年以内に売却判断が必要

つみたてNISAの最大のメリットは売却益が非課税になることです。

ただ、非課税期間の20年以内に利益を出して売却をしないと、つみたてNISAにおける非課税の恩恵は受けられません。

たまたま今後20年の間に、2008年にあったリーマンショックの様な出来事が起きる可能性もあります。したがって、必ずしも20年以内に上手く利益をだして売却出来るかどうかは分かりませんし、損をしたまま20年以上経過してしまう可能性もあります。

プロでも見極めが困難な売却のタイミングを、20年という期間の縛りがある中で探るのは思った以上に難しいことなのです。