とはいえ、3社の製品が並んで店頭に置かれる日(その多くは中身のない箱だけかもしれませんが)は、それほど遠くはないため、各社の製品の特色を簡単に見ておきましょう。
まず、3社の製品ともに、タバコの葉を加工したスティックを加熱あるいは蒸気を通してニコチンを吸入するという基本的な仕組みは同じですが、値段やデザインは異なり、互換性もありません。
最も気になるコストですが、スティックの値段は3社とも大きく変わらない一方で、加熱装置の値段には大きな開きがあります。
PMのアイコスが9,980円(初回割引で6,980円)、BATのグローが8,000円、JTのプルーム・テックは4,000円となっており(いずれも税込)、価格面で選ぶとしたらプルーム・テックが最も魅力的ということになります※。
※過去のキャンペーンではプルーム・テックは2,000円で、グローは4,000円で販売された実績があります。
製品の細かな差異については、実際に使っていないために会社側のコメントやネットでのレビュー記事を参考にするしかありませんが、最大公約数の印象としては、たばこの味にこだわるならアイコスに軍配が上がる一方で、充電の頻度などによる使いやすさの面では、ブルーム・テックやグローに優位性がありそうです。
当然ですが、後発メーカーはそれなりの改良を加えて先行メーカーに挑んでいるということなのでしょう。
まとめ
ちなみに、筆者は喫煙者ですが、今のところ加熱式たばこを使っていません。
そもそも手に入らないという理由もありますが、もう少し時間がたてば、各社の競争の結果、価格は下がり、性能や使いやすさも今より向上する可能性が高いと見ているためです。もちろん、現在、国会で審議中の受動喫煙防止法案で加熱式たばこが規制対象から外れることが認められるかも注視しています。
いずれにせよ、最も望ましいことは禁煙することですが、長年の習慣によりそう簡単には変えられません。当面は、競争が激しくなることで、たばこ各社が「スモークフリー」を実現するために切磋琢磨し、製品が安価に豊富に供給されることを期待したいと思います。
LIMO編集部