貯蓄でまかなえないことも。老後の貯蓄はいくらか

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和3年）」によれば、高齢単身世帯の貯蓄は以下のとおりです。

60歳代ひとり世帯の貯蓄

  • 平均：1860万円
  • 中央値：460万円

70歳代ひとり世帯の貯蓄

  • 平均：1786万円
  • 中央値：800万円

より実態に近い中央値は、60～70歳代ともに1000万円を下回る結果に。60歳代と70歳代の違いは時代によるもののほか、相続資産も考えられるでしょう。

年金生活本番ともいえる、70歳代の貯蓄分布をみると以下の通り。

出所：金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和3年）」をもとにLIMO編集部作成

約3割が2000万円以上もっている一方で、貯蓄ゼロも4世帯に1世帯です。

貯蓄の違いの理由は多々あるもの。雇用形態や家庭での役割分担における働き方によって、またリストラや病気などもあり、まとまった貯蓄ができない方も少なくありません。

70歳代で貯蓄ゼロの場合、国のセーフティーネットである生活保護をうけるという選択肢もあるでしょう。