世帯年収が増えても、支出を増やしすぎない工夫を

毎月貯蓄する習慣をつけるとともに、世帯年収が上がっても生活水準を上げすぎない工夫をすることも大切です。

一般的には若い頃ほど年収が低く、また乳幼児を抱えるご家庭では女性が働き方をセーブする分、世帯年収は低くなりがちです。

参考までに国税庁の年代別の平均年収を確認しましょう。

出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」

男性は20歳代後半では平均年収404万円、40歳代前半で584万円、50歳代後半で687万円と年齢とともに増加します。女性は300万円台前半で推移しています。

基本的には40~50歳代になれば世帯年収も上がりますが、それにあわせてお子さんの食費や通信費、学用品代、教育費なども増えます。

また、子どもの年齢が上がるほど外食費や旅行・レジャー費用も増えるでしょう。

世帯年収が上がると余裕が出てつい支出も増やしがちですが、そこに落とし穴があります。年収が上がっても使う金額が増えれば、当然貯蓄はなかなか増えないですよね。

「収入-支出=貯蓄」ですから、必ずしも収入が高ければ良いわけでなく、支出を抑えることも必要です。

世帯年収が上がっても「お金を使うところと使わないところ」は意識したいもの。たとえば疲れた時の外食や家族旅行、教育費などにはかけても、なんとなくの外食や買い物を辞めるなど、お金の使い方のルールを見直すことが大切でしょう。