【介護保険】認定調査で聞かれる項目や評価方法、期間とは

それでは、認定調査ではどのようなことを質問されるのでしょうか。

認定調査では、「基本調査」といって、合計74項目の身体状況について質問されます。

この基本調査の項目は以下の5つに加え、過去14日以内に受けた医療行為に分けられています。

認定調査の基本項目

1.身体機能・起居動作に関する項目
2.生活機能に関する項目
3.認知機能に関する項目
4.精神・行動障害に関する項目
5.社会生活への適応に関する項目
6.その他、特別な医療に関する項目

基本調査の評価方法

基本調査の74項目は、「能力」「介助の方法」「有無」の3つの評価軸のいずれかで判断されます。

たとえば、四肢の筋力低下や寝返りなどの身体機能や、意志の伝達ができるかという認知機能は「能力」で評価します。

また、衣服の着脱や金銭管理に対する介助は「介助の方法」、体の麻痺や認知症によるBPSD(暴言、徘徊、興奮など)などは「有無」の評価軸で判断すると決められています。

認定調査に反映される期間

原則的には、調査日より概ね過去1週間程度までが調査に反映される期間と決められています。認知症の症状については、調査日より概ね過去1カ月間の出来事しか反映されません。

たとえば、1カ月前に転倒して歩けなくなった人が、調査日に回復して歩いている場合では、その時の状態が調査に反映されます。