4. 「年収1000万円vs貯蓄1000万円」結局、幸せなのはどっちだ?
年収1000万円や貯蓄1000万円について見てきましたが、大切なのは自分がどのような暮らしをしたいかによります。
たとえば年収1000万円の場合、仕事が忙しくなかなか家事や育児に時間を割けない方もいます。その場合、パートナーは専業主婦(夫)やパートタイムなどで働き方をセーブするか、もしくはさまざまなサービスや便利家電を活用しながらともにフルタイムで働いていくことが考えられます。
内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」によると、夫が「年収1000~1499万円」の場合、妻の有業率は夫が「30代で48.5%、40代で59.8%、50代で61.9%」でした。約半数の女性は働いています。
今回はお金に視点をあてましたが、「どんな働き方をしたいか」「夫婦で、また子どもとどのような時間を過ごしたいか」「どのような教育をしたいか」「休暇はどう過ごしたいか」など、ご自身が求める暮らしにより幸せの感じ方はさまざまです。
また、貯蓄は「収入から支出を引いた残り」から貯めていくものであり、必ずしも年収だけが関係するわけではありません。年収が高くても貯蓄ができない方もいれば、平均年収でしっかりと貯蓄される方もいます。
「自分はどのような生活がしたいのか」をしっかりと意識し、それに向けた行動をとることで、幸せの感じ方も変わってくるでしょう。
参考資料
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 内閣府「子ども・子育て支援法及び児童手当法の一部を改正する法律案の概要」
- 内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」
宮野 茉莉子