【中学受験の通塾派】関東と近畿の違いは顕著

ひまわり教育研究センターのアンケート調査の保護者の内訳を見ると、関東地方の保護者が61人、近畿地方は33人でした。

出所:イノベーションシステム株式会社「[アンケート調査]意外に通塾なしの中学受験組も多い?通塾開始時期は「小学4年生の2月〜小学5年生の1月」 が最も多く、23.3%。「通っていない」も20.7%。」

出所:イノベーションシステム株式会社「[アンケート調査]意外に通塾なしの中学受験組も多い?通塾開始時期は「小学4年生の2月〜小学5年生の1月」 が最も多く、23.3%。「通っていない」も20.7%。」

関東地方の保護者で「中学受験対策塾に通わせていなかった」と回答したのは全体の16.4%(10人)と、全国平均より低い結果になりました。つまり、83.6%は受験のために専門の塾に通わせていたことになります。

関東地方でもある首都圏は私立中学や塾も多いため、確実に合格を引き寄せるためにも、事情に詳しく同じ目標を持つ同級生と切磋琢磨して欲しいと願い、受験対策塾に入らせるというのが自然な流れになっているといえるでしょう。

一方、近畿地方では24.2%(8人)と全国平均を上回っていますが、75.8%が塾に通っていたことを意味しています。この数値を見ると、中学受験をするには受験に強い塾に通うのがセオリーという訳ではないように思えます。

そして、中学受験という世界で考えると「偏差値60以上の中学に通っているのに20%の子が塾通いしていなかった」というのは非常にインパクトがあります。しかし、全国的に小学生の頃から塾に通っている割合はここまで高くはありません。

毎年4月に小学6年生と中学3年生を対象に実施されている全国学力テストのうち、令和3年度児童調査の「学習塾の先生や家庭教師の先生に教わっていますか(インターネットを通じて教わっている場合も含む)」という質問に対し、大都市(政令指定都市及び東京23区)の小学6年生のうち家庭教師を含め勉強系の習い事をしている児童の割合は55.4%でした。

全国平均(公立小)の47.4%に比べると高いですが、やはり中学受験をする児童の通塾率は高いことがうかがい知れます。