【東京五輪】新国立競技場を解体するという選択肢も
一方で、維持管理の費用は確実にかかるので、収支は赤字となっているようです。今後についても、黒字化の見通しが示されているという話は筆者の耳に届いていません。
それならば、新国立競技場を解体するという選択肢も要検討でしょう。都心の一等地にあるので、解体して別の用途として有効活用すれば、赤字が消えるのみならず黒字が稼げるかも知れないのですから。
本稿は「五輪を立派なスタジアムで開催した事」自体を批判するつもりはありません。
東京五輪は儲けるために実施したのではなく、巨額の費用がかかったとしても、それに見合った成果があったかも知れないからです。少なくとも、新型コロナが流行しなければ、多くの観客が利用したでしょうから、コストに見合ったメリットがあったかも知れないのです。
五輪を開催したことのメリットをどう測定するかは難しい問題なので本稿では論じないことにしましょう。
そうだとすれば、言えることは、仮に次の五輪が開催される時には、五輪終了後も有効活用されるような施設を建設して欲しい、という事くらいですね。