4. はたらくシニアは増加傾向に

厚生労働省の「令和4年版厚生労働白書」によると、2021(令和3)年6月1日現在、21人以上規模企業の99.7%で、高年齢者雇用確保措置が実施済みです。

在職老齢年金の限度額も引き上げとなり、年金を受給しながら働きやすい環境も整ってきました。

定年退職後も働く理由はさまざまですが、大きな理由は経済面の支えでしょう。年金は減少傾向が続いており、今後も減る可能性はあります。

健康でいる限り、はたらくことを希望するシニアは増えていくと予想されます。

5. マネープランは万端に

老後について、あまり考える機会はないかもしれません。大きな話題となった「老後2000万円問題」についても、「2000万円も必要なんてウソだ」「2000万円では足りない」など、意見が二極化しています。

重要なのは、2000万円というのはあくまでもモデル夫婦の試算であって、正確には世帯によって必要となる老後資金が異なるということです。

まずは年金の見込額を知り、生活水準や家族構成などから必要な貯蓄額、老後の働き方を考えてみることから始めましょう。

参考資料

太田 彩子