4. 将来設計を考え早めに動く
金融リテラシーを高めることはとても重要です。しかしさらに大切なことは、身につけた知識をどのように自分のライフプランに合わせていくかという「将来設計の力」になります。
自分が今どのライフステージにいるかを確認し、今後のライフプランを考えたうえで、いつまでにどのくらいの資金を準備する必要があるのか、そのためにどういった手段で資産を殖やしていくのかを考え、実行することです。
預貯金だけではなかなか資産が殖えない中、効果的な資産形成の一つに「積立投資」があります。「つみたてNISA」「iDeCo」など、初心者でもはじめやすい積立投資の制度も整いつつあります。
もちろん投資にはリスクが伴います。しかし、投資する期間が長ければ長いほど、時間が味方をしてくれるためリスクを軽減することが可能になります。
住宅資金や教育資金、老後資金など目的は人によってさまざまです。
まずは情報収集からはじめてみて、金融知識を養いながら自分のライフステージに照らし合わせてみましょう。
毎日多忙でお金のことを考える余裕なんてないと思われる方もいるかもしれませんが、将来の自分を想像し、生活に困らないようにするために、一度じっくりと自分のマネープランに向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
- SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「10代の金銭感覚についての意識調査2022」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)詳細結果-(二人以上の世帯)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」
田中 友梨