3. 「おひとりさま」定年後の生活費の赤字はいくらか
老後の収入源となる「年金と貯蓄」の平均額を確認してきましたが、実際には個人差が大きいもの。まずはご自身のお金事情について、確認することをおすすめします。
一方で、老後の生活費はどれくらいになるのでしょうか。
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」より、65歳以上の単身無職世帯の家計を確認します。
- 実収入:13万5345円(うち社会保障給付12万470円)
- 消費支出:13万2476円
- 非消費支出(社会保険料や税金など):1万2271円
▲9402円
65歳以上・リタイアしたおひとりさまの月の収入は13.5万円。うち、年金と考えられる社会保障給付は12万470円ほどです。
消費支出は13.2万円ほどで、月の赤字は「9402円」となりました。
支出の内訳も確認しましょう。
- 食料:3万6322円
- 住居:1万3090円
- 光熱・水道:1万2610円
- 交通・通信:1万2213円
- 保健医療:8429円など
上記の支出のうち、特に個人差が大きいのが「住居」と「交通・通信」でしょう。
賃貸であればさらに金額はかかりますし、車を保有していれば維持費や保険料の他に車検や税金といった負担も増えます。
食費についても個人差が大きいと考えられますが、今は値上げも相次いでいます。これまでよりも老後の生活費に工夫が求められる時代でしょう。