4. 「厚生年金」2004~2022年の年金額の推移は

次に厚生年金の「標準的な年金受給世帯の年金額(夫婦の基礎年金+夫の厚生年金)」の推移を確認します。これは会社員の夫と専業主婦の家庭がモデルとされています。

出所:厚生労働省「令和4年版厚生労働白書」

2004年度は23万3299円でしたが、2022年度は21万9593円となりました。

ただし厚生年金については、以下のように計算されています。

  • 2004~2014年度:特例水準の計算式によって算出された給付水準 (夫が平均的収入(平均標準報酬月額(賞与を除く)36万円)で40年間就業し、妻がその期間全て専業主婦であった世帯が受け取り始める場合の額)
  • 2015年度~2019年度:本来の計算式によって算出された給付水準 (夫が平均的収入(平均標準報酬額(賞与含む月額換算)42万8000円)で40年間就業し、妻がその期間全て専業主婦であった世 帯が受け取り始める場合の額)
  • 2020年度~2022年度:平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2 人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

また、厚生年金の場合は加入月数だけでなく、収入により個人差が大きくあらわれます。上記は一例ですので、ご自身の受給額の目安はねんきん定期便などを確認しましょう。

しかし基本的には少子高齢化の影響を受け、減額の傾向であることを心得ておきましょう。