2. 60歳代が「貯蓄を保有する目的」TOP5は?

ここで、還暦60歳代の「貯蓄に関する意識」についてものぞいてみましょう。

同調査では「金融資産の保有目的」について問う設問があります。その回答状況を見ていきます。

2.1 金融資産の保有目的(金融資産を保有していない世帯を含む)

(3つまでの複数回答)

  • 1位:老後の生活資金・71.4%
  • 2位:病気や不時の災害への備え・51.3%
  • 3位:旅行、レジャーの資金・22.7%
  • 4位:とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心・13.3%
  • 5位:耐久消費財の購入資金・12.5%

60歳代が貯蓄を保有する目的として挙げられた多くは、「日頃の暮らしへの備え」という共通項がありますね。ただし、3位に上がった「旅行、レジャーの資金」も、老後の暮らしにハリを持たせる上では欠かせない必要経費といえるでしょう。

年収・貯蓄・ひと月に必要な生活費は、世帯によって異なります。老後の暮らしを支える柱は、多くの場合「年金収入」。

働き盛りの現役世代は、ねんきん定期便などを活用して、世帯単位で老後の収入をイメージすることから始めてみましょう。貯蓄ペースの見直しやリタイア後の生き方・働き方を考える上でのヒントになるかもしれません。