年金はそんなに少ないのか
最後に、今の高齢者が受給している年金額を「国民年金」「厚生年金」にわけて確認しましょう。厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。
国民年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6252円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4112円
厚生年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
どちらの年金を受給するかによっても、印象は大きく異なります。また会社員や公務員が加入できる厚生年金は、現役時代の収入や加入期間によって受給額が決まります。
勤労期間を通してたくさん稼いだ方は、平均以上の厚生年金を受給しているでしょう。少数派ではありますが、月30万円以上の年金を受給している方も中にはいます。
厚生年金の受給額を10万円ごとの4段階に分けると、構成比は以下のようになります。
- 30万円以上~:約0.1%
- 20万円以上~30万円未満:約16%
- 10万円以上~20万円未満:約61%
- 1万円未満~10万円未満: 約23%
10万円以上~20万円未満が多いものの、次に多いのは1万円未満~10万円未満。格差がうかがえますね。