がん保険の注意点
がん保険はメリットばかりではありません。
がん保険には「免責期間」というものがあります。これは保険加入後に保障が受けられない一定期間のことです。
がん保険では90日の免責期間が設けられているのが一般的です。この期間にがんと診断されても給付金はもらえません。
まとめにかえて
がん保険はがんになった時に手厚い保障が受けられますが、がん以外の病気には対応できないことは先述したとおりです。そのため、医療保険とセットで加入することをおすすめします。
医療保険はすべての病気やケガを対象としているため、がんの場合ももちろん役立ちます。しかし、がんは治療が長期化する傾向があるため、医療保険の保障では足りなくなるケースがあります。その点が、がん保険が注目される理由となっています。
将来自分がどんな病気になるかは誰にもわかりません。しかし、がんの場合は遺伝性のものも僅かながらあるので、ある程度は傾向が掴めるかもしれません。
保険は何事もなければ無駄になりますが、入っていることで安心感を得られることもあります。自分に必要かどうか、この機会に検討してみてください。
参考資料
- 厚生労働省「がん対策推進企業アクション」
- 厚生労働省「令和3年6月30日時点における先進医療に係る費用」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「先進医療とは? どれくらい費用がかかる?」
- 国立がん研究センター「全国がん罹患モニタリング集計 2015年罹患数・率報告(平成31年3月)」
- 生命保険文化センター「がん保険」
石倉 博子