株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。
しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回は小林製薬(4967)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
小林製薬の配当金のリターンはいくらか
小林製薬の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2021年12月期の期末配当と2022年12月期の中間配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2021年9月9日
- 株式の取得価格:9080円(取得日の終値)
- 2021年12月期・期末配当:46円
- 2022年12月期・中間配当:38円
- 100株ベースの配当金のリターン:8400円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
小林製薬の株主優待のリターンはいくらか
小林製薬は、株主優待を年2回実施しています。
100株保有の場合、受け取る優待は5000円相当の自社製品詰め合わせセットと同社通信販売製品の10%割引がともに2回となります。
割引は購入額に応じて変動するため、今回の検証では保守的に加算せず、5000円相当の自社製品詰め合わせセット2回分の経済的価値を優待の価値として想定します。
そのため、優待のリターンは1万円となります。
小林製薬の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年9月9日
- 株式の取得価格:9080円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年9月9日
- 1年後の株価の終値:8200円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:▲8万8000円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:8400円
- 株主優待のリターン:1万円
- 株価変動によるリターン:▲8万8000円
- トータル・リターン(金額ベース):▲6万9600円
- トータル・リターン(%ベース):▲7.7%
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
小林製薬の株式の年間リターンは▲7.7%となりました。
このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。
参考になれば、幸いです。
