9月に入り、暑い日もありますが涼しい日もでてきましたね。
「食欲の秋」とはいいますが、秋刀魚に梨、ぶどう、さつまいもと秋の味覚を楽しみにされる方も多いのではないでしょうか。
一方で気になるのが、数々の食品の値上げ。
特に10月は今年1番値上げが多くなりますから、今から家計の収支を見直したいところです。
特に年金生活の方は収入が限られるため、前もって生活費のやりくりを考えておきたいところ。実際に皆さんどれくらい年金を受給しているのでしょうか。
【注目記事】【年金】みんなの「厚生年金と国民年金」ひと月の受給額いくらか。令和4年度の平均額も見る
1.「厚生年金と国民年金」とは?日本の年金の仕組み
日本の年金制度は2階建てといわれます。
まずは「厚生年金」と「国民年金」について確認しましょう。
1.1 1階部分:国民年金(基礎年金)
日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入するのが国民年金です。
保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れます。
1.2 厚生年金
2階部分の厚生年金には、会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入します。
国民年金とは違い、収入に応じた保険料を納めます。
では、みなさんどれくらい受給しているのでしょうか。
2.「厚生年金」はみんないくら貰っている?平均は約14万円
それでは厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、まずは厚生年金の受給額を人数とともに見ていきましょう。
2.1 厚生年金(第1号)の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
〈男性〉平均年金月額:16万4742円
〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
2.2 厚生年金の受給額ごとの人数
- 1万円未満:10万511人
- 1万円以上~2万円未満:1万8955人
- 2万円以上~3万円未満:6万6662人
- 3万円以上~4万円未満:11万9711人
- 4万円以上~5万円未満:12万5655人
- 5万円以上~6万円未満:17万627人
- 6万円以上~7万円未満:40万1175人
- 7万円以上~8万円未満:69万4015人
- 8万円以上~9万円未満:93万4792人
- 9万円以上~10万円未満:112万5260人
- 10万円以上~11万円未満:111万9158人
- 11万円以上~12万円未満:101万8423人
- 12万円以上~13万円未満:92万6094人
- 13万円以上~14万円未満:89万7027人
- 14万円以上~15万円未満:91万3347人
- 15万円以上~16万円未満:94万5950人
- 16万円以上~17万円未満:99万4107人
- 17万円以上~18万円未満:102万4472人
- 18万円以上~19万円未満:99万4193人
- 19万円以上~20万円未満:91万6505人
- 20万円以上~21万円未満:78万1979人
- 21万円以上~22万円未満:60万7141人
- 22万円以上~23万円未満:42万5171人
- 23万円以上~24万円未満:28万9599人
- 24万円以上~25万円未満:19万4014人
- 25万円以上~26万円未満:12万3614人
- 26万円以上~27万円未満:7万6292人
- 27万円以上~28万円未満:4万5063人
- 28万円以上~29万円未満:2万2949人
- 29万円以上~30万円未満:1万951人
- 30万円以上~:1万6721人
グラフを見てわかる通り、厚生年金は男女差と個人差が大きくなります。
特に女性は育児や介護で離職される方も多いため、男性と比べて平均額も約6万円下がります。
これは今のシニア世代のため、現役世代が老後になることには男女差も縮まるかもしれません。
ただしパートの場合、厚生年金に加入しない方もいるので、個人差はやはり大きいもの。将来の厚生年金額を増やすには、厚生年金に加入することと、収入をあげることが大切といえます。
3.「国民年金」はみんないくら貰っている?平均は約5万円
次に厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」から、国民年金の受給額を見ていきましょう。
3.1 国民年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6252円
〈男性〉平均年金月額:5万9040円
〈女性〉平均年金月額:5万4112円
3.2 国民年金の受給額ごとの人数
- 1万円未満:7万4554人
- 1万円以上~2万円未満:29万3600人
- 2万円以上~3万円未満:92万8755人
- 3万円以上~4万円未満:284万2021人
- 4万円以上~5万円未満:466万3638人
- 5万円以上~6万円未満:776万979人
- 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
- 7万円以上~:188万2274人
国民年金をみると平均で5万円台であり、満額は貰えない人が多いとわかります。
国民年金は月5万円ほどになってしまうため、公的年金以外の備えが必要となるでしょう。まずは付加保険料や国民年金基金に加入する(併用は不可)、iDeCoや個人年金保険に加入するなどの対策が必要となります。
4. 多くの場合、私的年金などの対策が必要に
厚生年金と国民年金の受給額をみてきましたが、多くの場合、公的年金以外の対策が必要でしょう。
たとえば「厚生年金の夫と国民年金の妻」でも平均で月20万円前後になるため、現役時代に比べると月の収入が下がる方も多いものです。
定年後であれば現役時代ほどお金がかからないにしても、生活水準はすぐには変えられないため、「現役時代のようにお金を使って年金のみでは足りなくなった」なんて方もいるでしょう。
加えて、2022年度の年金受給額は0.4%減額する一方で、今年に入り数多くのものが値上げされています。
今の時代、公的年金は大切な一方で、私的年金で不足分を補うことも重要となります。
たとえばiDeCoは、通常約2割運用益にかかる税金が非課税になります。このような国の税制優遇制度の利用を検討するのも良いでしょう。
投資となればリスクもあるので、まずは情報収集からはじめてみましょう。



