定年後を見据えて年金の確認や貯蓄の検討を
50歳代の貯蓄の中央値は400万円でした。老後は「食費や医療、趣味や旅行」などにお金を使う割合が増えると考えられるため、それに向けた備えを今からおこなう必要があるでしょう。
まずはねんきん定期便などで自分は月いくら貰えそうなのか確認し、不足分を私的年金などで補うことを検討しましょう。
貯蓄については生活費の切り崩しに対応できるほか、趣味や旅行、また介護が必要になったときなどにも使えるので、できれば手厚く準備しておきたいですね。
たとえば年金受給スタートの65歳を一つの目安にし、65歳までにいくら貯めるのか、それには月いくら貯める必要があるのか具体的な計算をおこないましょう。
今は物価高で貯蓄が厳しい方もいるでしょう。固定費の見直しやポイ活などを取り入れるのも、大切な対策の一つ。最近では運用益に対する税金が非課税になるNISA制度もあるので、貯蓄の一部に運用をとりいれることを検討されると良いでしょう。
加えて老後の働き口も見当をつけておくと、老後資金の安心感も増します。
50歳代から老後に備える方法は多岐にわたりますので、今回の統計を参考に検討してみてください。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」
- 総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」(2021年(令和3年)2月26日公表)
宮野 茉莉子