株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。
しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回は吉野家ホールディングス(9861)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
吉野家ホールディングスの配当金のリターンはいくらか
吉野家ホールディングスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2022年2月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2021年8月26日
- 株式の取得価格:2094円(取得日の終値)
- 2022年2月期・中間配当:5円
- 2022年2月期・期末配当:5円
- 100株ベースの配当金のリターン:1000円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
吉野家ホールディングスの株主優待のリターンはいくらか
吉野家ホールディングスは、毎年2月28日と8月31日現在の株主名簿に記載のある株主に下記の優待を提供しています。
なお、2022年2月28日時点保有の株主優待より内容は変更となっています。
変更後の株主優待
- 100~199株保有:500円サービス券×4枚
- 200~999株保有:500円サービス券×10枚
- 1000~1999株保有:500円サービス券×12枚
- 2000株以上保有:500円サービス券×24枚
変更前の株主優待
- 100~999株保有:300円サービス券×10枚
- 1000~1999株保有:300円サービス券×20枚
- 2000株以上保有:300円サービス券×40枚
今回の検証は100株を1年間保有することを想定しているため、受け取る優待は2021年8月末以前での優待の「300円サービス券×10枚」が1回、2022年2月末時点での「500円サービス券×4枚」が1回となります。
そのため、優待のリターンは5000円となります。
吉野家ホールディングスの株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年8月26日
- 株式の取得価格:2094円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年8月26日
- 1年後の株価の終値:2485円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+3万9100円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:1000円
- 株主優待のリターン:5000円
- 株価変動によるリターン:+3万9100円
- トータル・リターン(金額ベース):+4万5100円
- トータル・リターン(%ベース):+21.5%
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
吉野家ホールディングスの株式の年間リターンは+21.5%となり、大きなプラスとなりました。
このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。
参考になれば、幸いです。
