2. 厚生年金「30万円以上」の人の現役当時の給料を試算
さっそく、年金受給額30万円以上の方たちの現役時代の収入を計算していきたいと思います。
計算式によって、算出された結果は以下のとおりです。
<条件>
老齢基礎年金(国民年金)の満額:78万円
厚生年金:40年間加入
- 厚生年金の報酬比例部分=360万円(月30万円)-78万円(国民年金部分)=282万円
- 平均標準報酬額✕5.481/1000✕480月=282万円
- 平均標準報酬額=約107万円
- 107万円✕12=1284万円
この計算から、厚生年金の受給額が月額30万円を超えるには、年収約1284万円以上がボーダーラインということが分かりました。
これだけだと、年収1284万円以上あれば年金を毎月30万円受け取れるようにも見えますが実際は少し難しいというのが現状です。
実は、公的年金は「賦課方式」といって「現役世代が高齢者を支える」という仕組みをとっています。
そのため、今後少子高齢化が進むと言われる日本では、受給額の水準も減る可能性が高いと言えます。
では、年金だけに頼らずに老後の生活に余裕を出すのにはどうすればいいのでしょう。
次の章から考えていきましょう。