60歳代「年金でさほど不自由なく暮らせる」は1割だけ
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」によると、60歳代は年金に対して以下のように考えています。
- 年金でさほど不自由なく暮らせる:11.1%
- ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる:60.1%
- 日常生活費程度もまかなうのが難しい:28.8%
年金でさほど不自由なく暮らせると回答したのは、たった1割なのです。今後値上げが進むことで、上記の数字はもっと減る可能性もあります。
こうした点を踏まえると、年金生活者にとって「高級老人ホームへの入居」はかなりの贅沢になることがわかります。
中には自宅を売却して入居を考える方もいますが、不確かな状態での入居は避けるべきでしょう。
老人ホームの入居希望者は増える一方なので、万が一滞納して身元引受人も支払えない状況となれば、退去となることもありえます。
老後の住処は頻繁に変えたくないものですよね。余裕のない状況で理想の老人ホームを選択するのは、あまりにリスクが高いといえます。