70歳代前半でも約3割が働く時代へ
50歳代の仕事に対する考えをみてきましたが、内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によれば、今は60歳代前半で約7割、後半でも約半数が働く時代です。
さらに70歳代前半でも約3割が働いており、年々働くシニアは増えています。
現在50歳代の方が老後を迎えるころには、今よりも働く方は増えていると考えられるでしょう。
加えて昨今の物価高に、年金の受給額減少など老後の不安は絶えません。
生きがいだけでなく、年金や貯蓄の不足部分を補うために働き続ける人が多い現代では、いくつになっても「今後どのような仕事や働き方をするか」を考える必要がありそうですね。
特に定年を目前とする50歳代では、これからの働き方を考えるのによい機会とも言えるでしょう。
いま50歳代の方も、それ以下の現役世代の方も、長く働き続ける可能性が高いことを視野に入れてキャリアを考えていきたいですね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。ライフプランにあわせた資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で、趣味は音楽鑑賞と読書(2025年3月16日更新)